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2066:ラ・ボエーム
Date: 2012-02-03 (Fri)
*『建築ジャーナル』2月号の連載枠にて、仕掛人の北川啓介を紹介しつつ、キルコスのコンペについてとりあげました。「キルコスのコンペがもたらした問題提起:審査と受賞のプロセスを可視化 アイデア・コンペの限界に挑戦」です。
*新宿へ。 ・新国立劇場にて、オペラ「ラ・ボエーム」を見る。第二幕のにぎやかなパリの街中の舞台表現が興味深い。物語の筋立てがいまとあまり変わらないのは、近代都市以降のわれわれがあまり進化していないということか。オペラの建築は、休憩のときの空間のつくり方が重要だと改めて思う。 ・オペラシティギャラリーにて、難波田史男展。いわゆる正式な美術教育から離れて、「自己」表現をしたのだが、それでもさまざまな先行する絵画の影響や時代性が反映されている。その後、新宿にて、アメリカからドイツに戻ったウルフ・メイヤーさんと、情報交換。昨年、東京建築ガイドも出しています。
*国際交流基金で、ヴェネチアビエンナーレ美術展の日本館コミッショナー選定方法の意見交換。刺激的な議論だったが、こういう部分も公開されると、美術界も活性化する。某誌に依頼されたレビューで、褒めるだけではなく、批判的なことも書いたら、後者の再考要請がきて驚く。建築系ラジオは自由だ。
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2065:パパ・タラフマラのファイナル
Date: 2012-01-29 (Sun)
*『毎日新聞』1月24日夕刊にて、玉置順さんが設計した「外と内の意図的な分離:深川不動堂」を寄稿しました。ここの炎による祈祷(護摩)と太鼓を連打する儀礼は、パフォーマンスとしてもかなりのインパクトをもっている。それを建築空間がサポートしている。 ・審査員長をつとめた武蔵野美術大学の第8回芦原義信賞。下記サイトから結果と審査講評を読むことができます。 http://www.nichigetsukai.com/2012/01/ashiwaratakeyama/ ・JIAのインタビューが下記サイトに掲載されました。 http://www.jia-kanto.org/members/bulletin/2011/11/14.html ・『建築雑誌』で試みたインタビュー「映画監督、庵野秀明の観る『景観』」が下記サイトで読めます。 http://ci.nii.ac.jp/naid/110007026991
*北千住にて、パパ・タラフマラの公演「SHIP IN A VIEW」を見る。 ・意味のわかる言葉を初めて聞くのは開演30分後。が、物語はドライブせず、激しい身体運動と前衛音楽による、適度な抽象表現が観衆の記憶を刺激し、引喩の場を生む。最初から最後まで、一瞬も緊張が途切れることがない。集団による、異なる時間が同時存在するようなポリフォニー的なコレオグラフィーも迫力。 ・解散ということで刊行された『ロンググッドバイ』(青弓社)を読むと、その背景のひとつとして、日本における芸術活動支援の推移と問題にも触れられており、興味深い。また改めてアートとのコラボレーションが多いことがわかる。ヤノベケンジ、会田誠、インゴ・ギュンターなど。にぎやかな「パンク・ドンキホーテ」を見たときは、舞台美術がトラフだった。家型がどんどん崩れ、解体し、パズルのように変形し、最後は妻面も逆さに。
*美術館めぐり。 ・東京都写真美術館へ。「日本の新進作家展:写真の飛躍」展。西野壮平の俯瞰モンタージュ写真、こうやって複数の都市を比較すると、わかりやすい構造のパリがわかりにくくなる。東京はその逆。北野謙は写真的なゴーストを生成。春木麻衣子は写真が切断であり、時空間の操作であることをクリアに表現。 ・「ストリートライフ ヨーロッパを見つめた7人の写真家たち」展は、ジム・トムソンやアジェなど。時系列に並べると、技術の変化も見えてくる。「見えない世界のみつめ方」は、視覚による世界の観測法。鳴川肇やdnaらの理科系的アート。面白いが、どうしても説明が多くなってしまう。 ・kodama galleryの鎌田友介展「D STRUCTURE」へ。多焦点的な透視図法の歪んだ立体フレームを現実の空間にインスタレーション。場所の大きさのせいだろうが、東京芸大の講義で、ポートフォリオを見せてもらったが、京都のほうがもっとダイナミックに展開していたようだ。 ・国立新美術館の野田裕示「絵画のかたち/絵画の姿」展へ。カンヴァスを縫合し、支持体を袋のように包み、それを切り裂き、また折りたたみ、平面絵画を複数のレイヤーに解体していく。初期から現在まで時系列でおっていくと、その作風の変遷が興味深い。とくに80年代から90年代の展開が印象的。 ・同じく「DOMANI・明日」展。津田睦美の日系二世の数奇な運命をたどるドキュメント展示は、それを「アート」と呼んでよいのかわからないが、大変な労作であることは間違いない。突出していた。元田久治は世界各地の有名建造物の廃墟画だが、よく見ると、構造的なリアリティは無視している。
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2064:太陽の子・太郎の子
Date: 2012-01-28 (Sat)
*某企業内シンポジウムの後、アサヒアートスクエアにて、北川貴好のフロアランドスケープを見る。 ・穴、水、植物を使い、これまでの集大成的な作品。屋外だとラディカルな手法が、室内だと少し違う意味をもつように思えた。個人的にはおそらくバックヤードで普段見れない階段を見れたのがおもしろかった。 ・それにしても、えらく久しぶりに訪れたスタルクのスーパードライホールは存在感があるなあ。背後に見える東京スカイツリーのように一番高くなくても、純粋にかたちと色だけで、一度見たら忘れられないインパクトだ。バブル期の遺産として長く残って欲しい。しばらく、日本はこういうのつくらなそうだし。
*青山へ。 ・岡本太郎記念館にて、ようやくヤノベケンジの「太陽の子・太郎の子」展を見る。ある意味、ヤノベさんは変わらないところが強い。福島の原発事故を受けて、批判や悪口ばかり言ったり、悲観するのではなく、明るく前向きに、アートで希望を示すこと。記念館の前庭に、すくっとsun childが立つ。 ・表参道のスパイラルにて、拓殖大学のデザイン展。こういう活動をしているのを知らなかった。GALLERY 360°にて、オノ・ヨーコ「おぼえてて」展。広島で被曝した家族写真を額装してから、ガラスを割る。オノ・ヨーコは好きな作品も多いが、アーティスト自身がわざわざ壊すのは微妙な感じだ。
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2063:SSDで森川嘉一郎さんを呼ぶ
Date: 2012-01-26 (Thu)
*『神奈川新聞』1月6日にて、「震災の記憶どうつなぐか:社会と関わり強める建築」のインタビュー記事が掲載されました。
*共同通信社に寄稿した「菊竹清訓さんを悼む:デザインを通じて未来を構想」が、『下野新聞』1月15日、『中国新聞』1月7日、『大分合同新聞』1月16日、『日本海新聞』1月11日、「徳島新聞』1月9日、『東奥新聞』1月11日、『京都新聞』1月10日、『熊本日日新聞』1月6日、『岩手日報』1月7日、『山陰新聞』1月8日に掲載されました。いつもより反応が多いような。 ・『神奈川新聞』1月9日に「都市を冷やす大型建築:ソニーシティ大崎」が掲載されました。
*仙台へ。 ・講義、ゼミ、委員会、教室会議など。 ・朝から夜まで打ち合せで終わってしまう。
*SSDのインタラクティブレクチャーにて、森川嘉一郎さんをゲストに迎える。 ・日本のマンガ・アニメの現状をきく。歴史的な存在としての作品、メディアアートとの不幸な抱き合わせ、良い/悪いを峻別しようとする行政、それに抗してコミケを含む全アーカイブ的な構想について。資料保存活動はとても意義がある。
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2062:文化系トークラジオlifeに出演
Date: 2012-01-25 (Wed)
*「図書新聞」1月28日号/3047号にて、小澤京子『都市の解剖学』(ありな書房、2011年)の書評、「解剖的なアプローチで対象に迫る、建築、絵画、文学の諸事例を論じる」を寄稿しました。 ・『建築学生のハローワーク』(五十嵐太郎 編)が、おかげさまで好評につき、改訂増補版を刊行します。
*武蔵野美術大学の卒計展示。 ・模型が大きい。美大ならではの表現も。屋外にて展開した地面をめくりあげるようなインスタレーションが迫力。原宿にて、cathelijneさんの著作の序文と展示の打ち合わせ。 ・ミュージカルの観劇。エディションワークスにて、アーティストの版画作品を見るなどの週末。
*文化系トークラジオlifeのアーカイブを考える回に出演。 ・言うまでもなく、建築系ラジオを始めるきっかけになった3つの番組のうちのひとつ。情報からは遠い、建築と歴史の立場から、311以降の記憶の継承などを語る。新しいタイプの情報の蓄積は、未来において新しい歴史学を生むのだろう。
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