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811:三菱の自動車炎上の報道について Date: 2004-07-11 (Sun) *『invitation』8月号にて「建築は映画『箪笥』で恐怖をかきたてる装置」を寄稿しました。蛇足ながら、こういうときのタイトルは僕で決めてものではありません。 *原美術館の「飛ぶ夢を見た 野口里佳展」へ。日常感覚の延長としての、いわゆる女性の、という形容詞をウリにしていない。むしろ、ダイバー、ロケットの丘など、非日常的な世界を選ぶセンスが面白いし、それを確かなセンスで作品として構築している。ところで、ここのランチ。ワインがまるまる一本つくコースがあるのも、すごい。それに対して、都現美のレストランは、学食以下のひどさになっていたが、改善されたのだろうか。 *三菱の自動車が突然燃える事件の報道が続く。 ・もちろん、会社ぐるみの欠陥隠しが発覚した後だから注目度の高い事件なのだけど、疑問もわく。 ・欠陥隠しを認めてから、突然炎上事故の件数が急増するのは、あまりにもよく出来た偶然ではないか?悪い想像力を働かせれば、こういう事態を利用して、意図的に発火させて、新車と賠償金をもらおうとしたユーザーがいたのかもしれない。もしそうだとすれば、以下の考察は必要ない。 ・だが、そもそもクルマの欠陥が原因であれば、発覚するしないにかかわらず、以前から同様の事件はたびたび起きていたはずではないか?にもかかわらず、報道されていなかったとすれば、理由として以下のものが考えられる。 ・クルマはテレビ局の重要なスポンサーだから配慮したのか?しかし、週刊誌などはあまり関係ないから、報道してもおかしくない。少なくとも、発火事故はメーカーだけで握りつぶすことは難しく、確実に警察や保険会社に連絡がいくはず。 ・実はクルマの発火事故は、三菱に限らず、確率的に?、平均的に?、日本全国で毎月数件発生していたからなのか?最後の仮定が事実だとすれば、三菱のクルマが隣だと怖いといってウケを狙う石原都知事のように、ただ不安を煽るのではなく、メディアは客観的に考えるためのデータの開示に努めて欲しい。 | |
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810:ポストヒストリー? Date: 2004-07-08 (Thu) *ギャラリー間に行こう、パンフレットにコメントを寄せました。31文字縛りで、「展示のインスタレーションも、実は思想を伝える重要な「建築」です」」とまとめる。裏面には、ギャラ間周辺の建築mapもついています。 *オスカー・ニーマイヤーのDVDをチェック。市販されているドキュメント、これはすごく面白い。スケッチはうまいし、言葉は詩的だし、思想はあるし、人柄も魅力的だし、人に歴史ありという感じで、ニーマイヤーのファンになってしまう。エクスナレッジの付録DVDは、ブラジリアを紹介する映像ですが、こちらはアート的過ぎて、わかりにくい。 ・さて、来週、7/18の2時から国立近代美術館のボディ・ノスタルジア展にあわせ、カーサ・ブルータスの白井良邦さんとオスカーニーマイヤーとブラジリアについてレクチャーを行います。 http://www.momat.go.jp/Honkan/BRAZIL/index.html#info *何気なく、深夜にカウントダウンTVを見ていた。放映開始以降、すなわちここ十数年間の7月の月間ナンバーワンのみを紹介していた。B'Zやサザンなど。さすがに、ほとんど知っている曲ばかりだが、驚いたのは、歴史の変化がなく、例えば、93年と97年のNO.1が交換可能であること。これより以前であれば、十年も幅があれば、流行、歌唱力、録音技術、歌と演奏のミキシングのバランスなど、動きがあると思うのだが、それがまったく感じられない。歴史以降の、永遠の現在。K.K.の『ワラッテイイトモ、』のようなテレビのゾンビ化がここでも進行している。 | |
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809:黒川紀章さん事務所訪問 Date: 2004-07-06 (Tue) *『装苑』8月号の「東京から消えてほしくないもの」特集に、「五十嵐太郎の案内する東京建築」を寄稿しました。 *世田谷パブリックシアターにて、サイモン・マクバーニーの「エレファント・バニッシュ」を見る。村上春樹の短編3つをつなぎながら、現代の東京を表現する演劇。途中で気づきましたが、一瞬開演が遅れるハプニングかと思わせる出だしがすぐれもの。映像やカメラ、移動するスクリーンなど、メディア的な装置の使い方はすでにあるものだが、それらをまとめる、消化の仕方は好感がもてる。俳優の黒子的な動きも興味深い。出演は吹越満ほか。 *アルモドバルの『トーク・トゥー・ハー』を見る。最初と最後にビナ・バウシュの公演を入れて、全体を幾何学的に構成。『オール・アバオウト・マイ・マザー』もそうだったが、この監督が頭が良くて、しかもセンスがある。 *黒川紀章さんの事務所を訪問。青山ビル11階の事務所は、アトリ系の雰囲気はなく、会社のよう。黒川さんはコンセプチュアルかつプラグマティク。それにしても、中国の150万人都市プロジェクトなど、都市の設計をまるごと手がけているのは、すごい。 ・渡辺誠さんから、ミラノの展覧会、六本木ヒルズの企画などをうかがう。 *オルタナティブ・モダン最終回「建築の現在/オルタナティブ・モダンとは」が開催されました。始まる前に、参加したbankartスクールの受講生に簡単なレクチャーを行う。 ・小野田さん、金田さんに加え、五十嵐と後藤が討議。レポーターの勝矢くんと三浦くんも、写真家や画家の作品を用い、4回分の気合いの入ったブリーフィングを行う。なかなか結論を出すのは難しいテーマでした。とりあえず、最後に僕個人は、モダニズムとポストモダニズムをおりたたみつつ、単純さと複雑さを縫合した、ヒエラルキーなきモダニズムだと、まとめてみました。シンポジウムの構成としては、ここから始まれば、もう少しその意味を考えることができたかもしれない。その作業は、今年の秋に刊行される本に反映することにしよう。 | |
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808:過防備都市が完成しました。 Date: 2004-07-03 (Sat) *6冊目となる単著『過防備都市』(中央公論新社、2004年)が完成しました。7/10頃から書店に並びます。 http://www.chuko.co.jp/new/200407/150140.html ・以下、目次です。 *序 過防備都市とは何か ・写真1 監視カメラ * 1章 情報管理社会の空間 ・ 1 シェルターからスキャナーへ ・ 2 遍在する監視カメラ ・ 3 住宅というハイテク戦場 ・ 4 ケータイ追跡装置 ・ 5 データ化される身体 ・写真2 排除系ベンチ * 2章 戦場としてのストリート ・ 1 やさしくない都市 ・ 2 路上の破れ窓理論 ・ 3 警察化する市民社会 ・ 4 東京を自警せよ ・ 5 蜂起する全国の自警団 ・写真3 侵入禁止の装置 * 3章 要塞化する学校 ・ 1 池田小学校以降 ・ 2 監獄教室 ・ 3 学校を開くのか、閉じるのか ・ 4 通学路という危険地帯 ・ 5 危険なあそび ・写真4 サイン:警告と禁止 * 4章 住宅という最後の砦 ・ 1 危険な環境を生む集合住宅 ・ 2 囲まれた集合住宅 ・ 3 防犯対策を標準装備するマンション ・ 4 鍵と窓 ・ 5 絶対安全住宅は可能か ・写真5 サイン:見せる防犯 * 5章 テロリズムと都市 ・ 1 交通空間のセキュリティ ・ 2 カタストロフの都市論 ・ 3 オウム以降の東京計画 ・ 4 ロサンゼルスとロンドンの武装化 ・ 5 犯罪なき透明のユートピア ・写真6 防犯空間 *あとがき *『pen』2004年7/15月号の「若手建築家の住宅革命!」特集の編集協力を行いました。 *『カーサ・ブルータス』のドコモモ特集で、ヤノベ・ケンジさんとともに、千里ニュータウンへ。万博の時代につくられた双子都市の片われについて対談。改めて、この人工都市がつくられた意気込みを再確認する。その後、KPOキリンプラザ大阪へ移動。束芋さんも交えて、ポストアワードについて打ち合わせ。 ・近くの焼く肉屋で、高橋匡太さん、アーキベンタ、大庭さんらと飲み食い。ハイエナジーフィールド展について議論。最後は、カーサの白井さんと眼鏡バーへ。イラク人質事件などが話題に。 *キリンプラザ大阪にて、高橋さんと展覧会打ち合わせ。 ・兵庫県立美術館の「世界の美術館」展へ。想像以上にヴォリュームのある展覧会。コールハースのZKM、ピアノ、フォスター、ホール、ズントーなど、後半の作品に興味深いものが多い。意外に、といっては失礼だが、ウンガースのハンブルク現代美術館も良かった。展示のラストは、日本人建築家のプロジェクトで、ヨコミゾさん、SANNA、青木淳、坂茂さんの作品を紹介。新富弘美術館の模型には、一般の観客も、これ面白そうとかなり反応していた。安藤忠雄がトークショーを行う直前で、来場者も多い。学芸員の服部さんと挨拶して、東京に戻る。なお、同展は、秋から関東に巡回し、来年は東北、金沢にまわります。 | |
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