ReloadSearchPastLogAdmin Tatsu Matsuda Architects / 松田達建築設計事務所

529建築系ラジオ、第一期から第二期へ
Date: 2010-01-08 (vendredi)

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

さて、二つイベントのお知らせです。

まず、1月12日に宮城大学にて、建築系ラジオの公開収録「仙台建築都市学生会議vs建築系ラジオ」があり、1月18日には南洋堂にて、建築系ラジオ公開収録「第二期始動」があります。前者は第一期最後の、後者は第二期最初の公開イベントとなります。

http://radio.tatsumatsuda.com/2010/01/event-100112.html
http://www.luchta.jp/information/events/index.aspx?EC=266
http://www.sairyusha.co.jp/

以下、お知らせの転載です。

*

2010年1月12日に、宮城大学の中田千彦先生の持たれている特別講義「インタラクションデザイン」の授業にて、建築系ラジオの南泰裕松田がレクチャーをさせて頂く他、建築系ラジオの公開収録「仙台建築都市学生会議vs建築系ラジオ」が行われることになりました。学外の方も参加可能ということですので、ぜひ奮ってご参加頂ければ幸いです。詳細は下記になります。

宮城大学デザイン情報学科特別講義「インタラクションデザイン」(中田千彦先生の授業)
日時:2010年1月12日(火)16時10分-17時40分
場所:宮城大学大和(たいわ)キャンパス本部棟4階402講義室
(他に太白(たいはく)キャンパスという仙台南部のキャンパスがあり、名称も紛らわしいのでご留意ください)
授業概要:
・イントロダクション
・第一部:南泰裕レクチャー「美術と建築のインタラクション」
・第二部:松田達レクチャー「メディアと建築のインタラクション」
・第三部:建築系ラジオ公開収録「仙台建築都市学生会議vs建築系ラジオ」
(出演者:中田千彦+仙台建築都市学生会議から4名+南泰裕+松田達)

公開収録の主なテーマは、卒業設計日本一決定戦についてです。仙台建築都市学生会議の学生の皆さんが、どのようにしてこの一大イベントを運営しているのか、そしてその意義は、モチベーションは、悩みは、今後の方向性はなど、様々な観点から話をしたいと思っています。

*

*建築系ラジオ 第二期始動
公開収録のお知らせ

五十嵐太郎さんの新刊『建築はいかに社会と回路をつなぐのか』を記念し、下記のような形で建築系ラジオの公開収録を行います。ぜひご参加ください。

・不慮の事故で山田幸司さんが亡くなりましたが、
今度、新しいメンバーを加えて、
2010年1月から第二期が始動します。
その発表をかねた公開収録では、
まず前段としてこれまでのおすすめ番組をふりかえってもらい、
全体討議では1月に刊行される五十嵐太郎の新刊をめぐって語ります。
http://www.sairyusha.co.jp/bd/isbn978-4-7791-1475-5.html
全体が四部構成になっていることから、
各パートごとにトピックを分けて、建築の過去から現在を論じます。

・17時15分〜45分
「第一期の番組をふりかえる」

・18時〜19時20分
全体討議
五十嵐太郎新刊『建築はいかに社会と回路をつなぐのか』(彩流社)をめぐって
・本の説明(編集者:出口綾子)
・共同体と他者(歴史編 第一部)=倉方俊輔×五十嵐×メンバー
・建築家と他者(歴史編 第二部)=南泰裕 ×五十嵐×メンバー
・都市の記憶 (現代編 第一部)=天内大樹×五十嵐×メンバー
・都市の変容 (現代編 第二部)=松田達 ×五十嵐×メンバー

・19時20分〜
メンバーの関連本 サイン会(五十嵐太郎、南泰裕、倉方俊輔らの単著・編著)

*日時 2010年1月18日(月)
*場所 南洋堂 4階
住所 東京都千代田区神田神保町1-21
電話 03-3291-1338
(地図は→http://www.nanyodo.co.jp/shop_info/map.html




5282009年の反省から2010年の展望へ
Date: 2009-12-31 (jeudi)

すっかりおろそかになってしまったcybermetricの更新の方、反省しています。単純にはこちら、twitterの方で書く情報とかぶってしまうというのが主な原因です。
http://twitter.com/tatsumatsuda

多分、同じことを二回以上書くという習慣にあまり慣れていなかったのか、単純に怠け癖がついたのか、ペースが鈍りました。もちろん、それなりの忙しさはあるのですが、これまでそれを理由に書き込みが1ヶ月以上止まったことはなかった。140字以内というtwitterの書き込みへの敷居がとても低いことで、溜めて書く前に流れ出してしまっているという状況がまずあったかもしれません。twitterでは「twitterによるblogの駆逐」と少し自覚的に書いてみたのですが(そもそもcybermetricはブログ以前からありますが)、この2009年はFacebookも含めてソーシャル系サイトの存在感が急に高まった年だった。その中でtwitterは確かに影響があったし、Google Waveなどがさらなる変化をもたらす可能性もあると思います(こちらはプレビュー版を使い始めました)。

ところで、ではtwitterの登場によって、書くことに対する自分の怠け癖がついたのかというと、テキスト量自体はむしろ逆に増えていました。例えば僕はtwitterで、はじめた8月13日以降一日あたり7.4件投稿しています。一投稿あたり80字程度だと考えると、一日大体600字(原稿用紙1.5枚)、月あたり18,000字(45枚)ということになります。cybermetricのJacques Ta2ではどうだったかというと、大体の字数は次のよう。2009年3月13,900字、4月11,200字、5月 7,700字、6月18,200字、7月11,100字、8月15,100字、9月5,000字、10月200字、11月3,900字。9月以降激減していますが、3月から8月までの平均は13000字程度。だからtwitterを始めて以降、書いている字数はむしろ増えている(これは意外な結果)。

にもかかわらず、内容はもちろんいわゆる文章になっているわけではないわけで、これではやはりいけないなと思っています(もちろん、ブログも活字の文章とは違うし、そのしきい値はまた違う)。何か断片的な思考をまとめきれていない気もします。それに、そもそもせっかく頂いた場をうまく使いこなしていない。twitterの良さもあるわけですが、cybermetricにはcybermetricの良さがあるわけで、これまで6年以上使わせて頂いているのもそれなりの理由がある。自分の考えたことや思い、単なる日常の出来事のメモなど、様々なことをここで書かせてもらってきたわけです。思わぬ伏兵でtwitterが現れてきてたわけですが、僕はもちろんこれからもcybermetricにお世話になりたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本当のことをいうと、いまだにRSSがないとか、自動的に過去のアーカイブ化がされないとか(これは管理人の堀井さんが大変なのですが)、そのあたりのアップデート化も必要になってきている状況かもしれないと思っています。これはすでに堀井さんにお話していて、僕も手伝えることがあれば手伝いたいといっていますが、古いシステムにはそれなりに移行が難しい理由もあるようです。お気づきの方もいるかも知れませんが、cybermetricはいわゆるblogが始まるより遥か以前、BBSとか全盛の時代(1999年)にはじまっています。僕が参加させて頂いたのも2002年で、まだいわゆるブログ普及前のことでした。ブログツールなどほぼない時代に堀井さんが自力でつくられていて、相当に大変だったと思います。1999年からということは、10周年を迎えたわけですね。これはこれで記念したい出来事です。堀井義博さんに深く感謝したいと思います。そして、cybermetricという場をこれまで以上にうまく活用していきたいと思います。

*

さて、反省と決意は、言葉に書くより実行すればよいわけで、最近書き込みが途絶えてからの出来事をざっと振り返っておきたいと思います。

10月はよく動いた。10月10日、大阪で武田重昭さん、橋爪紳也さんらと飲んだ後、京都にて山崎泰寛さんにインタビュー、深夜から、建築新人戦後の何次会か分からない状況の、槻橋修さん布野修司先生、長坂大さんらの飲み会に合流。翌11日、京都大学高松研究室の学生による展覧会「建築の地平」と連動して、建築系ラジオ京都公開収録「The Horizon」を開催。梅林克さんと、高松研の学生(政所顕吾さん、平野利樹さん、上園宗也さん、千葉美幸さん)らとともに、討議をしました。イニシャルトークなど、ちょっとしたハプニングも。高松研における、密教の行的な東洋的方法論が印象的でした。高松伸さんは、まるで神降臨の瞬間のように、最後に電話にて出演して頂けました。岡田栄造さん、山崎泰寛さん、またYSSK TIMEの二人、twitterで知り合ったynbrさんらも続々と合流。YSSK TIMEと建築系ラジオの合同収録、そして、梅林克さんと山田幸司さんの奇跡のトークなども収録。二条あたりまで歩いて三次会、こちらでは本当に裏話。岡田栄造さんへのインタビューも。さらに高松研学生+ynbrさんと朝まで。翌12日、RADオフィスにて、菊地宏さんの展覧会を見るとともに、RADの川勝真一さん、榊原充大さんにインタビュー。リサーチの可能性はぜひ開いていってほしい。大阪に移動し、水都大阪2009のエンディングを見学。14日には隈研吾展のオープニングパーティと石上純也さん学会賞受賞記念パーティをはしご。明け方、石上純也さん、近藤哲雄さん、大成優子さんという、SANAA出身の3人と飲んでいました。16日は、東北大学colorsワークショップのプレイベントで大西麻貴さんのトーク他。17日には、近藤哲雄さん「するところ」のオープンハウス。18日は東京オペラシティアートギャラリーにてセシル・バルモンド氏にインタビュー。「コープ・ヒンメルブラウ:回帰する未来」展、ヴェルナー・パントン展を見学。翌週は事務所にこもる。25日から29日まで沖縄へ。これについては既出。30日はフォーシーズンズの椿山荘にて開かれた石川県人祭に参加。31日は南洋堂で開かれた建築学会誌10月号出版記念パーティ。

11月は反動的に様々な締め切りに終われ、事務所に集中した。11日、村重盛紀さん来所、近況を語りあう。17日は六本木にて某打ち合わせとTokiologyサロン。18日は建報社にて、TEPCOコンペ収録打ち合わせ。20日、首都大学東京にて、首都大×宮城大学×デジタルハリウッド大学の3校合同ワークショップ「起想転街」の講評会。渡邊英徳さん、中田千彦さん、山本恵久さんとともに。そしてこの日、信じられないニュースを聞いた。昼過ぎ、名古屋の北川啓介さんから連絡を受け取る。山田幸司さんの突然の訃報。直前までメールのやり取りをしていた。電話でも話していた、のに。何が何だか分からなかった。しかし、それが事実だということを受け入れざるを得なかった。翌21日から23日まで、京都造形芸術大学での授業。TAは新雄太くん。15コマのうち、2日目の二コマだけ代わって頂き、22日夜、西尾市にて山田幸司さんのお通夜へ。その後、山田幸司さんについて多くの人で語り、山田さんへのメッセージを収録。翌23日、始発で名古屋から東京へ。授業の後、学生らと飲み、この日は山田さんのことも含めてなんだかよくしゃべった。25日、建築文化事業委員会。27日、広島国際大学から吉岡さん来所。30日、金沢美術工芸大学にて、吉村寿博さんの課題「球体の建築」の講評会。坂本英之先生、松本大さんとともに。学生を含めて昼食会の後、ちょうどパリから来ていたパリ都市計画研究所の同級生Julie Gobertを金沢案内。その後、CAAKにて「都市計画と中庭」というテーマにてレクチャー。パーティにて夜遅くまで、金沢美大、金沢工大の学生らと話す。しばらく金沢。

12月、前半はいくつかプロジェクトの打ち合わせや原稿の締め切りが連続し、事務所にこもり気味。7日、今村創平さん大西正紀さん、田中元子さんと協働で進めていました《フラックスタウン・熱海》が東芝エレベーターのFUTURE DESIGN誌にて公開されました。新しい熱海像を提案する都市計画プロジェクトです。特にtwitterを中心に様々な反響を得ました。12日夜、某飲み会。13日夜、金大附属高校文科系プチ忘年会。酒井亨さんらと飲む。14日朝、藤本壮介事務所にて清水建設stream DEW2009展収録打ち合わせ。はじめてお伺いしたが、やはり模型の量、スタッフの動き、すごい活動量だ。最高の刺激を受ける。夕方、某プロジェクト合同打ち合わせ。16日、都市工学科都市デザイン研究室忘年会。西村幸夫先生にご挨拶。野原卓さん、阿部大輔さんらとも話す。17日、中目黒にて某パーティ。18日、清水建設stream DEWへのインタビューの後、五十嵐太郎×藤本壮介×stream DEWのトークセッション。三次会ではカラオケへ。20日は、建築会館にてTEPCOインカレコンペ「ジェンダーを考える家」公開審査会。審査員は、青木淳さん西沢立衛さん永山祐子さん、草山丈太さん、五十嵐太郎さんで、懇親会にて建築系ラジオでのインタビュー収録。学生らと飲み、いろいろ最近の状況に関して本音を聞く。22日、某社取材で事務所にて撮影もあり。23日は、新宿にてメディアデザイン研究所の皆さんらと山田幸司氏を偲びながら建築系ラジオの今後を考える会。26日は打ち合わせ3本+アルファという過密な日。最後の大山を超えた。27日、東京大学の丁周磨さん来所。修論の相談を受ける。エナールやパリの人工地盤を中心に書かれているということで、まさに僕の興味の一つと重なる。久しぶりにマニアックな話をしました。28日、本年度最後の某打ち合わせ。その後、新宿にて山田幸司さんを偲ぶ会。リスボン建築トリエンナーレ帰国展の打ち上げがあった飲み屋にて。部屋の全面にスクリーンがありプロジェクター投影可能(これは飲み屋にしてはさすがに珍しい。カラオケもついていた)、急遽北川啓介さんが山田さんの写真をプロジェクターでスライドショー。同時に名古屋でも偲ぶ会が開かれていた。約30人がそれぞれ山田幸司さんを語るトーク。山田さんを知るための素晴らしい内容。石井和紘事務所時代の同僚の方々もこられていた。さらに朝までカラオケ。山田さんの好きだった浜省に始まり、80年代を中心として皆が熱唱。途中、石井和紘さん本人からも電話でメッセージ頂きました。山田さんについては、現在、追悼記録集の制作と追悼巡回展の準備が進んでいます。

*

2009年の終わりが近づき、2010年が始まろうとしています。2010年が、皆さんにとって素晴らしい年でありますように。2009年は、個人的には旅行の多い年でした。日本中を動きまわったような気がします。しかし山田幸司さんを失ったことはとても大きかった。その意志を引き継ぎながら、2010年は、建築系ラジオは第2フェーズとして新しく動き始めます。また2010年3月には、ギャラリー山口にて展覧会に出展させて頂くことになりました。今後も精進して頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今村創平+松田達+大西正紀+田中元子による《フラックスタウン・熱海》(東芝エレベーターFUTURE DESIGN誌)
http://www.toshiba-elevator.co.jp/elv/newsnavi/volumes/31/news/index.html

彦坂尚嘉・五十嵐太郎・新堀学編著『空想 皇居美術館』(朝日新聞社出版刊)出版記念 展
主催:朝日新聞出版
作家:彦坂尚嘉・五十嵐太郎・新堀学,松田達
http://www.jade.dti.ne.jp/~g-yama/exhi/cn16/kokyo.m.html


527Okinawa(沖縄)
Date: 2009-11-02 (lundi)

まずは一番最近の沖縄から。10月25日から29日まで、4泊5日とかなり長期旅行でした。

25 日、夕方那覇空港着。琉球大学の入江徹さんらと合流。倉方俊輔さんも別の飛行機で到着。一人、飛行機に乗り遅れたという学生がいて驚いたが(!)あとで無事合流。国際通りの國映館跡地に車を止め、クラインダイサムのaicafe54にて乾杯。店を移って沖縄料理などを食べつつ、山田さんが語る裏建築史を聞く。つまりは石井和紘さんから見た、ということになるのでしょうか。そして山田さん独特の下ネタがエスカレート。これらがまたキワドい話で、放送禁止事項は多いし、女性は結構ひいていたと思いますが、建築系ラジオツアーとしては、同行した学生らにラジオでも聞けない話をサービスでするというのが山田さん流もてなしということです。盛り上がって4時頃まで。さらに僕は山田さんの寝言を30分くらい聞いていました。翌日、記憶になかったそうですが。

26日、午前、高松伸さんの国立劇場おきなわ、大谷幸夫さんの沖縄コンベンションセンターを見学。どちらも、運良く中を案内してもらえる。高松さんの劇場は直前に京都で梅林さんや高松研の学生といろいろお話ししただけに感慨深く見た。ディテールの造形へのこだわり、土着建築言語、近代建築言語へのオマージュが様々に織り込まれつつも、全体としてそれらがすべて溶け合った一体性を感じた。大谷さんのコンベンションセンターは、京都国際会館や金沢工業大学の頃からは信じられないくらいポストモダン的で、まるで竜宮城のよう。沖縄という場所がそうさせたのか、時代の産物か。細部の造形力もたくましくて、すがすがしいくらいはじけていました。琉球大学に移動して、午後からレクチャー。建築系ラジオツアーでは、こうやって4人が順にレクチャーすることが数度目。今回は新作熱海プロジェクトと中庭をテーマとしたいくつかのプロジェクトを中心に。時間は目安はあっても気にしなくて良いと聞いていたのですが、後から僕だけ話が長いとメンバー内からダメ出しを受ける。これはやはり反省点。話す内容はもっと練りに練っておくべきですね。その点、五十嵐さん南さん、山田さんは要点をかいつまんで話すのがうまい。終了後、軽い懇親会。「せんだい」に出したという学生の数案を見る。入江徹さんの研究室に立ち寄り、大学内にある金城信吉さんの風樹館を見学。白井晟一張りの超重厚感。みんなほめていて、僕も大好きだったけど、中央のホールがバシリカ式教会そのままのところはやや気になった。それが出てきた理由を知りたい。資料館なので、なぜか。いずれにせよ、この沖縄伝説のといわれる金城信吉という建築家を知ったことは、今回の旅でも大きな収穫。北上して佐喜眞美術館(真喜志好一)へ。屋上の軸線をぜひ見たかった建築。さらに北上し、ちょっと危ないといわれるコザへ。ミュージック・タウンにて一杯、南下して再び国際通りへ。懇親会にて、研出身で沖縄で活躍する建築家福村俊治さんへインタビュー。さらに入江研の金城さんがカリスマ建築ガールズに。沖縄の組織事務所国建の方々ともお話など。沖縄でも建築系ラジオが結構認知されていることにビックリしました。しかも初期から聴いて頂いているとか。さらにちょっと基地の雰囲気もあるバーへ。東北大の学生に、もっと琉球大の学生と交流した方がいいといっていたのはこの辺りだったかな。毎晩、飲んで話し続けていたので、記憶がやや混じっています。

27日、座喜味城跡へ。グスクを見て(Macでグスクが城と変換されて驚いた)、はじめて金城信吉さんの建築の意味が伝わってくる。白井さんより、むしろ沖縄の建築だったのだと。さらにずっと北上。エメラルド・グリーンの海が奇麗。象設計集団の名護市庁舎へ。これはすごい。入江さん、倉方俊輔さんらから説明を聞きつつ、じっくり堪能。スロープのあたり、コルビュジエも入ってますね。「沖縄」をどう受け取ったのか、どう解釈したのか。様々に考えさせられました。論理的にも感覚的にも、大部分は分かってくるのですが、シーサーの彫刻と建築との関係、ちょっとイスラミックに見えるアーチが、自分の中では解釈が難しかった。しかし沖縄で見た建築で、やはり今回のベスト1だと思います。沖縄のファーストフードAWにて昼食。北上。今帰仁城跡へ。そして同じく象設計集団の今帰仁中央公民館。さらにおきなわ郷土村にて、いくつもの伝統的沖縄住宅を見て、入江徹さんが内装設計をした居酒屋いぶし銀次郎へ。2階を改装してあり、上品な雰囲気もよかったけど、機能的空間と機能的空間のあいだにゆったりとした空間があり、別の用途が自然に生まれるような場所になっているという。プログラムのデコンという入江さんの提唱する可能性がうまく現れていて興味深かった。ここで、建築系ラジオ初の韓国語収録。山田さんと南さんが韓国語でしゃべり、五十嵐研の朴さんが通訳。

28日、聖クララ修道院(片岡献+SOM)へ。お昼は沖縄ソーキそば。その後、フナキサチコさんの沖縄小児保健センター、金城信吉さんの那覇市民会館とめぐる。やはり金城さんの建築には引き込まれる。穴場という浜辺の茶屋へ。ようやく沖縄の海。傾斜地を利用したカフェと外部空間は、まさにこの場所でしかありえない。入り組んだガジュマルの木の枝の下に設けられた小さなテラスから沖縄のどこまでも青い海を見通しつつオリオンビールを飲みながら、南さんは風を設計することについて語り出したし、僕は南仏のカップ・マルタンでの体験を思い出した。やはり建築だけでは到達できない場所の力、地中海よりもう少しだけ楽園的な明るさ。こんな場所で別荘を建てる機会があったらどんなによいだろう。と思ったら、実はこの近くに後藤哲夫さんによる宮本亜門の住宅もあるという。南下して、糸満市の平和祈念公園へ。平和の礎と福村さんの平和祈念資料館、内部の展示を見る。その後、サヴォア邸にそっくりなある個人住宅を見て、那覇新都心のぱいかじ(南風)という沖縄風のお店で最後の晩を。三線の演奏もありました。金城信吉さんの息子さんである金城優さんが来られて、インタビュー。韓国語版などいくつかの収録や、入江徹「先生」について学生が語るという収録も。また入江研の関西出身爆弾学生が一人、会場を沸かせて、また同じくらい滑っていて、山田さんの心の琴線に触れたようでした。

29日、那覇空港へ。あまりに密度の濃い数日間があっという間に過ぎていきました。すべてコーディネートして頂いた入江徹さん、様々に活躍してくれた五十嵐研の市川紘司くんに感謝です。沖縄の多くの建築を見て、いわゆる「日本」とは異なる文脈と可能性を持っている場所だと改めて思った。なぜか、ほぼ同緯度の台湾以上に「日本」から離れているように感じたのは気のせいだろうか。台湾は想像以上に日本と似た何かを感じたのに、沖縄は想像以上に日本との違いを感じた。「日本」の「建築」の外縁が何であるのかということについても考えさせられた。じっくり沖縄での経験を反芻しながら考えてみたい。


526october 2009(2009年10月)
Date: 2009-11-01 (dimanche)

日経BPネット/ケンプラッツにて「建築プレゼンの遠距離リハーサルをウェブ上で」という記事で紹介して頂きました。吉村寿博さん、林要次さんとの金沢・仙台・東京というアクロバティックなコラボについて。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20091020/189685/
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/column/20091019/536172/

日本建築学会建築文化週間のArchiTV 2009「事前ワークショップ」にて、建築系ラジオの収録をしました。

高松伸研究室展覧会「The Horizon」関連企画にて、建築系ラジオ京都公開収録「建築の地平」を行いました。

東京オペラシティアートギャラリーにて、構造家セシル・バルモンドさんにインタビューさせて頂きました。

artscapeレビューにて、下記の項目について寄稿しました(事前のプレビューは除く)。
http://artscape.jp/report/review/author/1192005_1838.html
2009年9月15日号/2009年10月15日号
越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭2009 感想1
・越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭2009 感想2
・越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭2009 感想3
・NEOREAL「パワープロジェクターが創造する新たな映像表現の世界」
・「」展
・建築以前・建築以後 展
・建築以前・建築以後 展 余談
・TOKYO PHOTO 2009
卒業設計日本一展2009
・Archi-TV2009事前ワークショップ
・新建築臨時増刊『日本の建築空間』
・第4回カルチベートトーク「アーティストの彦坂尚嘉さんと語る、こたつ問題1970〜2009/建築と美術のあいだ」
Twitterなどソーシャル系サイト利用の普及
伊東豊雄藤本壮介平田晃久佐藤淳『20XXの建築原理へ』
Masahiro Ikeda School of Architecture/MISA

*

10月は移動が多かった。それについては次回以降。


525has been slow to update(更新が遅れています)
Date: 2009-10-31 (samedi)

最近の更新は建築系ラジオとtwitterばかりでしたが、近々こちらも更新します。
http://radio.tatsumatsuda.com/
http://tenplusone.inax.co.jp/radio/
http://twitter.com/tatsumatsuda

10月は何も書いていなかったのでとりあえず。
心配頂いたのですが、まったく元気です。


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Sun Board --- tuned by 0110110